2025年7月、世界中のK-POPファンやエンタメ業界関係者の間で、あるアニメ作品が注目を集めています。NetflixとSony Pictures Animationが共同制作した新作アニメ『KPop Demon Hunters』です。ストーリーは悪霊退治の少女たちがK-POPグループとしてデビューし、世界を救いながらステージに立つという奇抜かつ斬新な設定。さらにその劇中から誕生したバーチャルK-POPユニットがSpotifyなどストリーミングで一気にリスナー数を伸ばし、ARMY(BTSファン)やBLINK(BLACKPINKファン)も巻き込んで話題沸騰中です。
『KPop Demon Hunters』とは?
この作品は、韓国カルチャーを全面に押し出したビジュアルと、ダークファンタジーのような退魔アクションを融合させたアニメーション映画。2025年7月初週にNetflixで全世界190ヵ国同時配信され、ソニー・ピクチャーズ側も「既に次回作や実写化を検討中」と公式声明を出しています。
劇中に登場するバーチャルK-POPユニットは「Saja Boys」と「HUNTR/X」。Netflixはこれら架空グループの音源を実際にSpotifyやApple Musicで配信し、リアルなチャート競争に参入させることで、BTSやBLACKPINKが築き上げたK-POP市場の新たな可能性を探ろうとしています。
リアルアーティスト顔負けのプロモーション
これらのバーチャルユニットは、既にInstagram ARフィルターやTikTokチャレンジを公式で展開。映画公開から数日で関連ハッシュタグがX(旧Twitter)で世界トレンド入りし、数百万回再生の短尺動画が連日アップされています。
Spotifyでの急浮上
NetflixはSpotifyとの連携プロモーションを非常に重視しており、公開週だけで「Saja Boys」「HUNTR/X」両ユニット合わせて月間リスナーが2000万近く増加したとも報じられています(※Spotify公式ランキングより)。
アーティスト | 推定月間リスナー | 主要ストリーミング国 |
---|---|---|
Saja Boys | 38,000,000 | 米国、ブラジル、日本 |
HUNTR/X | 34,000,000 | 米国、フィリピン、イギリス |
これらの数字は、BTSの43,500,000やBLACKPINKの42,300,000と比較しても決して小さくなく、特にリリース1週間以内の伸びとしては異例のペースです。
ARMYやBLINKの反応
X(旧Twitter)では「ARMY」や「BLINK」のハッシュタグとともに、「Saja Boys」や「HUNTR/X」の短尺動画が多数シェアされています。ファン層の心理としては、推しグループを超える存在が現れることへの複雑な気持ちもある一方、「曲が良すぎて普通に聴いてしまう」「リアルアイドルの良さとはまた違う中毒性」といった声も多く、バーチャルへの抵抗感を超え始めています。
実際の投稿例
- 「BTS兵役中にこういうのが流行るのちょっと複雑だけど、クオリティ高すぎる」
- 「BLACKPINK待ってる間にハマったw やばい、まさか推し増し?」
- 「Permission to Danceの頃みたいなエネルギー感じる」

K-POP業界の動向:HYBEやYGも動く?
HYBEは既にBTSのバーチャルコンテンツ(VRライブ、メタバース内アバター)を多数展開していますし、YGもBLACKPINKを3D化したプロジェクトを水面下で進めていると言われます。この流れを見た韓国業界は、次の成長市場が「バーチャルK-POP」だと見ており、今後はリアルとバーチャルの融合ユニットが主流になるかもしれません。
aespaが切り開いたバーチャルの可能性
実際、2020年デビューのSMエンタのaespaは、バーチャルアバター「ae」と共存する形でデビュー。これが先駆的ケースとなり、現在のSaja BoysやHUNTR/Xといった完全バーチャルユニットへの市場受容性を高める大きな布石となりました。
今後の展望:Billboardへのチャートインはあるのか
現状ではSpotifyでの急速な伸びが目立っていますが、Billboard Hot 100やBillboard 200はまだ現実的に見えていません。しかし、映画の続編やリアルライブビューイングが発表されれば、アメリカ国内でもより多くの物理セールスやラジオオンエアが増え、Billboardチャートインは十分にあり得ます。
日本でも上映+ライブビューイングが計画中
一部メディア(KpopStarz Japan)では、早ければ2025年秋に日本全国で『KPop Demon Hunters』の特別上映+バーチャルライブビューイングイベントが計画中と報じています。これが実現すれば、BTSやTWICEの日本公演と同様、争奪戦は必至でしょう。

バーチャルK-POPはBTSやBLACKPINKの敵か?
「結局、リアルの魅力には勝てない」という声ももちろんあります。兵役を終えたBTSが2026年に再集結予定で、新アルバムやワールドツアーが控えていますし、BLACKPINKも次のコンサートツアーに向けた動きを始めています。
しかし今回のNetflix×Sonyによる挑戦は、これまでのK-POPの地盤をさらに強化し、多様化する流れを後押ししているとも言えます。K-POP最新トレンドの一つとして、今後はリアルもバーチャルも併存し、ARMYやBLINK、そして新世代のファンダムがそれぞれの楽しみ方を見つける時代になっていくでしょう。
続報を逃さないようブックマークを!
これからもBTS、BLACKPINK、TWICE、そしてこのバーチャルK-POPまで、最新ニュースを追いかけてお届けします。ぜひ当サイトをブックマークしてチェックしてください。
参照元
- Netflix Newsroom: https://about.netflix.com/
- Spotify Charts: https://spotify.com/charts/
- KpopStarz Japan: https://www.kpopstarz.jp/
コメント