146万枚初日——3年半の沈黙を破り、BLACKPINKは「最強」のまま帰ってきた
約3年半の沈黙を経て、BLACKPINKは2026年2月27日にEP『DEADLINE』で帰ってきた。初日セールス146万1785枚——これはHanteoチャート史上K-POP女性グループ最高の初日セールス記録であり、aespa『My World』(2023年)を超えた。BLACKPINKは女性グループとして初めて2作連続で初日100万枚超を達成した唯一のグループになった。
米国市場でも結果を出した。Billboard 200で8位デビュー(5万2000アルバム換算ユニット)、Top Album Salesで2位、Independent Albumsで3位。リードシングル「JUMP」はBillboard Hot 100でBLACKPINKとして最長チャートランを記録し、Pop Airplayチャートでも首位に立った。
海外メディアの評価も高い。Rolling Stoneは「BLACKPINKが進化した自信を証明した作品」と評し、Euphoriaは収録曲の構成と楽曲の多様性を特筆。Billboardは全5曲を個別ランク付けし、「GO」と「JUMP」を最高評価に挙げた。Born Pinkから約4年——沈黙の分だけ、数字と言葉の重みが増した。
「JUMP」はなぜ歴代最長チャートランを叩き出したのか——新曲5曲を完全解説
JUMP
ハードスタイルのビートを軸に、冒頭のギターリフが鮮烈な印象を残す。一切の前置きなく高密度のドロップへ突入する構成は、3年半の沈黙を振り払う「宣言」として機能している。Billboard Hot 100でのBLACKPINK史上最長チャートランがすべてを物語る。
GO
DEADLINEの中で最も重要な1曲。10年のキャリアで初めて4人全員がソングライティングに参加したトラックであり、Billboardはこれを「DEADLINEの最高傑作」と位置づけた。グループの等身大の感情と結束が音に込められている。
Champion
重層的なボーカルと力強いビートが積み上がるアンセム型の楽曲。歌詞のテーマはひたすら勝利と肯定。ライブでの盛り上がりを計算した構成で、東京ドーム公演(2026年1月16〜18日、計16万5000人動員)の興奮を引き継ぐ流れとして位置づけられる。
Me and my
ミニマルなヒップホップビートにビンテージ感のあるホーンブラストを組み合わせた楽曲。4人が余裕を持って乗りこなしているトラックで、アルバム中の「一息」として機能する。新味は少ないが完成度は高い。
Fxxxboy
ラップセクション主導のスウォッガー全開トラック。グリットの効いたベースラインと挑発的なタイトルが一致した、アルバムの中で最も尖った1曲。「girl crush」路線の純粋な継承であり、BLACKPINKの強みを再確認させる。
グループはYG、ソロは独立——知られていない「二重契約構造」の全貌
BLACKPINKの現在の契約構造は、2023年12月の再契約で確定した「グループ活動のみYG継続、ソロ活動は個人管理」という形だ。これは単純な「全員YG所属」ではない。
| メンバー | ソロ活動の所属先 |
|---|---|
| ジェニ | ODD ATELIER(個人設立) |
| ロゼ | THEBLACKLABEL(移籍・2024年) |
| リサ | LLOUD(個人設立・2024年) |
| ジス | BLISSOO(個人設立) |
グループとしての音楽リリース、ツアー、プロモーションはYGが管轄する。一方でソロ楽曲、ブランドアンバサダー契約、個人プロジェクトは各メンバーが独自に管理する。この「二重構造」が2026年以降のBLACKPINKを読み解く鍵だ。次の契約更新の議論は2026年後半から2027年にかけて浮上すると予測されている(契約開始時期に基づく推計)。
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ジェニ・ロゼ・リサ・ジス——4人それぞれの「今」をまとめて把握する
ジェニ(ODD ATELIER)
自身のレーベルODD ATELIERを通じてソロ活動を展開。ファッション・音楽を横断したクリエイティブ表現が特徴で、ブランドとの協業やソロリリースを自社主導で行っている。DEADLINE参加と並行しつつ、2026年も独自のペースで活動を続けている。
ロゼ(THEBLACKLABEL)
2024年にTHEBLACKLABELへ移籍し、ソロアーティストとしての独立性を強化。Atlantic Recordsとの流通契約を通じて英語圏市場への浸透を図っている。「APT.」(ブルーノ・マーズとのコラボ)が世界的に大きな反響を呼んだことで、グローバルな認知度を急速に拡大した。
リサ(LLOUD)
2024年2月に自主レーベルLLOUDを設立。ダンサー・パフォーマーとしての側面を前面に出したビジュアルとサウンドで独自のファンベースを構築している。アジアおよびグローバル市場でのプレゼンス拡大を継続中。
ジス(BLISSOO)
個人レーベルBLISSOOの下で活動。女優業と音楽活動を並行させており、韓国エンタメ業界での存在感を着実に広げている。2026年の具体的なリリーススケジュールは現時点で非公表だが、グループ活動との両立を前提とした動きが続く。
2027年?2028年?——活動周期と契約タイミングから次のカムバックを読む
BLACKPINKの活動履歴を時系列で整理すると、次の動向が見えてくる。
| 年 | 主な動き |
|---|---|
| 2016年 | グループデビュー |
| 2020年 | 『The Album』(初フルアルバム) |
| 2022年 | 『Born Pink』(2ndフルアルバム) |
| 2026年2月 | 『DEADLINE』(EP)リリース |
フルアルバムのリリース間隔は約2年。ただしDEADLINEはEP(5曲)であり、次のフルアルバムは別軸で考える必要がある。過去の周期と現在の契約構造(2026年後半〜2027年に更新協議の可能性)を踏まえると、次のグループとしての大型リリースの最短予測は2027年後半、最長予測は2028年という見立てが現実的だ。ただしソロ活動が先行するシナリオも十分ありえる。
Spotify月間リスナー2,260万人——第5世代ガールズグループとの差は縮まっているか
| グループ | デビュー年 | 代表曲 | Spotifyリスナー(2026年) | Billboard実績 |
|---|---|---|---|---|
| BLACKPINK | 2016年 | JUMP、Pink Venom | 2,260万人 | Billboard 200 8位、Hot 100最長ラン |
| LE SSERAFIM | 2022年 | EASY、ANTIFRAGILE | 1,350万人 | Hot 100チャートイン |
| aespa | 2020年 | Supernova、Spicy | 970万人 | Global 200複数回チャートイン |
| IVE | 2021年 | LOVE DIVE、Baddie | 772万人 | Global 200チャートイン |
数字が示す通り、BLACKPINKのSpotifyリスナー数は第5世代グループの2倍超を維持している。DEADLINEのリリースでその差は縮まるどころか広がった。第5世代が追いつくためには、単なるリリース頻度の増加では難しく、Billboard Hot 100での長期チャートランという「質的な成果」が必要になる。BLACKPINKはDEADLINEでその基準を改めて示した。
▶ DEADLINEをSpotifyで聴く(※リンクはご確認の上使用してください)
FAQ
Q. BLACKPINKの次のカムバックはいつ頃?
A. 過去の活動周期と現在の契約状況をもとにすると、次のフルアルバムは早くて2027年後半〜2028年が有力。DEADLINEがEPであることを踏まえると、フルアルバムは別のタイミングで準備される可能性が高い。
Q. DEADLINEはどこで聴ける?
A. Spotify・Apple Music・Amazon Musicほか主要ストリーミングサービスで配信中。
Q. YGとの契約はソロ活動にも適用される?
A. グループ活動のみYGと契約継続。ソロ活動はジェニ(ODD ATELIER)、ロゼ(THEBLACKLABEL)、リサ(LLOUD)、ジス(BLISSOO)とそれぞれ独立した所属先のもとで行われる。
Q. BLACKPINKはグループとして継続している?
A. 2023年12月に4人全員がグループ活動についてYGと再契約を締結しており、DEADLINEのリリースと東京ドーム公演がその証明になっている。
まとめ:DEADLINEは単なる「帰還アルバム」ではなかった。初日146万枚・Billboard 200 8位・4人全員によるソングライティング参加「GO」——10年目のBLACKPINKが到達点を更新した作品だ。ソロはそれぞれの道で加速し、グループは契約構造の枠の中で次のフェーズを準備している。「次はいつか」より「次は何をするか」を問うべき段階にある。
※参考情報:Deadline (EP) – Wikipedia / Billboard – DEADLINE曲ランキング / Rolling Stone – DEADLINEレビュー / Euphoria – DEADLINEレビュー
※本記事は2026年04月12日時点の情報です。
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