サハラステージに歴史が刻まれた——KATSEYEの45分間、その全貌
4月10日(現地時間)、カリフォルニア州インディオのサハラステージ。KATSEYEが5人でコーチェラ2026初登場を果たしたその瞬間、誰もが「あの曲」が来ることを予感していた——そして来た。Oscar受賞曲「Golden」が、アニメの世界を飛び出し現実のステージに降り立った夜。K-POPの歴史が、また1ページ塗り替えられた。
午後8時00分から45分間、グローバルガールズグループ・KATSEYEはコーチェラのサハラステージに立ち、大観衆を前にパフォーマンスを繰り広げた。Netflix映画『KPop Demon Hunters』のコンセプトと連動した演出で幕を開け、セットは映画の世界観をそのままステージに落とし込んだ内容となった。バックスクリーンには同映画のビジュアルモチーフが投影され、まるでアニメーションのキャラクターが現実世界に降臨したかのような空間が作り上げられた。
K-POPグループがコーチェラのサハラステージに登場すること自体がすでに歴史的だったが、この夜の白眉はセット後半に待っていた。EJAE、Audrey Nuna、Rei Amiの3人が突如ステージに姿を現し、会場が一気に揺れた。コーチェラ2026における最大のサプライズの瞬間として、世界中のメディアがこの場面を翌朝一斉に報じた。
架空と現実の境界が溶けた瞬間——HUNTR/Xの3人がコーチェラに降臨した理由
EJAE、Audrey Nuna、Rei Ami——この3人は、Netflix映画『KPop Demon Hunters』に登場する架空のK-POPグループ「HUNTR/X」の実際の歌声を担当したアーティストたちだ。「アニメで活躍する架空グループのメンバーを、実在の歌手が演じている」という特殊な構造がこの映画の大きな特徴であり、3人がコーチェラのステージに立つことは「架空と現実の境界線が溶けた瞬間」として世界中のファンに衝撃を与えた。
EJAEはソウル出身のシンガーソングライターで、K-POPと西洋のポップスを横断するサウンドで注目を集めてきた。Audrey Nunaはニューヨーク拠点のラッパー兼シンガーで、独特のフロウとR&Bセンスを持つ。そしてRei Amiは韓国系アメリカ人(ソウル出身、メリーランド育ち)で、そのステージネームは日本のアニメ『セーラームーン』の登場人物「火野レイ(セーラーマーズ)」と「水野亜美(セーラーマーキュリー)」から取られているとされる。日本のアニメ文化への深いリスペクトが名前に刻まれたRei Amiは、「セーラームーン世代」の日本ファンにとって特別な親しみを持って受け入れられており、コーチェラ登場後から日本語での検索が急上昇している。
なお当日のサウンドチェック映像がTikTokに流出していたため、一部ファンはサプライズの予兆を感じていたが、実際にステージに3人が現れた瞬間の歓声は予想をはるかに超えるものだったとVarietyは伝えている。
K-POPがオスカーを獲った日——「Golden」8週連続1位が証明したこと
「Golden」は2026年3月15日、第98回アカデミー賞において「Best Original Song(最優秀歌曲賞)」を受賞した。これはK-POP楽曲がオスカーを獲得した史上初の快挙であり、受賞後はBillboard Global Chartで8週連続1位を記録。さらにゴールデングローブ賞・クリティックスチョイス賞でも同部門を受賞し、2026年の音楽シーンを象徴する楽曲となった。
「Golden」の主な記録
- 第98回アカデミー賞 最優秀歌曲賞(Best Original Song)受賞
- ゴールデングローブ賞 最優秀オリジナル楽曲賞 受賞
- クリティックスチョイス賞 最優秀オリジナル楽曲賞 受賞
- Billboard Global Chart 8週連続1位
- K-POP楽曲のオスカー受賞は史上初
この楽曲は「Netflix映画のアニメーションで誕生 → オスカー受賞 → コーチェラのリアルステージで披露」という前例のない物語ラインを描いた。スローアレンジで静かに始まり、KATSEYEと3人が合流した瞬間にフルバンドへと転換する演出は、観客の多くが涙したと複数メディアが報じている。「歌がアニメを超えてリアルの舞台に降りてきた」という感覚は、コーチェラ2026を語る際に欠かせない場面として刻まれた。
Manonがいなくても、6人分輝いた——欠席の真相と「会場目撃」騒動の全容
KATSEYEのメンバー・Manon Bannermanは、2026年2月20日にHYBEが公式発表した「健康と心身の回復に専念するための一時ヒアタス(活動休止)」により、コーチェラのパフォーマンスには参加しなかった。「脱退」でも「離脱」でもなく、あくまで一時的な休止であることが公式に明記されている。
Manonは2月20日のWeverse投稿でこう述べている。「私は健康で、大丈夫で、自分のケアをしています。…時に物事は自分が完全にコントロールできない形で展開することがありますが、大きな流れを信じています」。さらに4月2日のWeverse投稿では「HxG(HYBEとGeffen)と私は前向きな対話を続けています。サポートされていると感じています。私は幸せで、健康です。近いうちにもっと共有します」と記している。
ところがコーチェラ会場では、ManonがSabrina Carpenterのヘッドライナーセット中に客席で目撃されたとXで拡散し、Chappell RoanやIce Spiceとの交流を撮影した写真も出回った。IBTimes UKやKoreabooはこれを報道しているが、あくまで「ファンの間でX上に目撃情報が拡散した」事実にとどまり、公式コメントは出ていない。残り5人のメンバーは「Manonへの想いを胸に」「6人分輝く」と語ったと伝えられており、パフォーマンスは感情的な高揚感とともに幕を閉じた。
Week2(4/17)再登場&HUNTR/X続編——KATSEYEの次の波を今すぐ読む
KATSEYEはコーチェラ2026のウィーク2(4月17日)でも同じサハラステージに再登場することが予定されている。同じ時間帯(午後8時〜8時45分)でのパフォーマンスが見込まれており、ウィーク1で流出したセットリストを踏まえたファンの期待値は既にウィーク2に向いている。HUNTR/Xの3人が再びそろうかどうかも注目点だ。
また、Netflix映画『KPop Demon Hunters』の続編制作は2026年3月12日に公式発表されている。監督のMaggie KangとChris Appelhansがそのまま続投し、Netflixアニメーションとの複数年独占契約のもとで「より大きく、より濃密な内容」になると語られた。公開時期は未発表だが、コーチェラでのKATSEYEとHUNTR/Xの共演が続編制作への布石となっている可能性は高く、両プロジェクトのシナジーは今後さらに強まると見られる。
KATSEYEの2026年活動・新曲情報は引き続き当サイトで追っていく。
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【情報元】Variety / Rolling Stone / Deadline / Koreaboo / IBTimes UK / Netflix Tudum / Weverse公式 / oscars.org(第98回アカデミー賞)
※本記事は2026年04月12日時点の情報です。Manon会場目撃情報はX上のファン投稿による報告であり、公式確認はとれていません。Netflix続編の公開時期は未発表です。


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