BTS RMが敬愛する画家・朴大成、作品830点を社会に寄贈|EBS「隣の百万長者」で語られた人生と芸術の哲学

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2025年10月22日放送のEBS『ソ・ジャンフンの隣の百万長者(백만장자)』で、韓国水墨画の巨匠・朴大成(パク・デソン)とその妻で画家の鄭美蓮(チョン・ミヨン)が登場。BTSのRMが“最愛の画家”と公言する朴大成の生涯と、数十億ウォン相当の作品830点寄贈という壮大な社会貢献が話題を呼びました。


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1. 朴大成とは誰か——「片腕の天才」から国民的画家へ

朴大成は一度の事故で片腕を失いながらも、独学で水墨画の世界に身を投じた“独学の巨匠”。その作品は、筆一本で描く力強い筆致と静寂の美を併せ持ち、韓国伝統絵画の精神を現代に甦らせたと評価されています。

彼はまた、故イ・ゴンヒ(サムスン会長)BTSのRMといった芸術愛好家からも絶大な支持を得ており、RMは実際に朴大成の作品を購入し、SNSでその写真を投稿したことでも知られています。


2. RMが示した“本物のファンシップ”

番組中、鄭美蓮は「その日、娘の電話が爆発するほど反応があった」と笑いながら、RMの作品購入後のエピソードを明かしました。

「BTSのRMがうちの作品をSNSに載せた瞬間、世界中から問い合わせが殺到しました。あの時、家族全員が驚いたんです。」(鄭美蓮)

RMは以前から韓国美術館や個展を訪問し、伝統美術の保存と普及に関心を持つアーティストとして知られています。彼が選ぶ画家には、技術だけでなく「哲学」があるという点が共通しており、朴大成もその一人でした。


3. “お金よりも価値を”──朴大成夫妻が語る真の富

この日の番組テーマは「真の百万長者」。司会のソ・ジャンフンが「どうしてこの番組に出ようと思ったのか」と尋ねると、朴大成夫妻は笑いながらこう答えました。

「物質的には百万長者ではないけれど、心の豊かさでは億万長者です。」(朴大成)

夫婦の信念は明確です。「芸術は共有されるべきもの」という哲学のもと、朴大成は推定数十億ウォン規模の作品830点を寄贈。さらに、自身が生涯にわたって集めた高麗・朝鮮時代の古美術コレクションまで社会に還元することを発表しました。

寄贈先は延世大学(Yonsei University)。彼は「訪れる若い外国人学生に韓国文化を伝えることが目的」と語り、ソ・ジャンフンも「同じ大学の広報大使として誇らしい」とコメントしました。


4. “白紙小切手”を断った画家の矜持

朴大成が中国から“白紙小切手”(金額未記入の高額オファー)を受けた際、彼は一言で断ったといいます。妻の鄭美蓮はその理由を次のように語りました。

「経済的に困ることはなかった。むしろ『もうお金は稼がなくていい』と夫に言っていました。」(鄭美蓮)

この発言には、金銭よりも芸術の本質を優先する二人の信念が込められています。鄭美蓮自身も著名な西洋画家ですが、作品を販売せずに全てを才能の社会還元に捧げてきました。


5. 初公開:国立博物館級の古美術コレクション

放送では朴大成の「国立博物館級」と評される古美術コレクションが初めて公開されました。展示されたのは、紀元前の遺物退渓李滉(テゲ・イファン)の所蔵品、そして秋史金正喜(チュサ・キムジョンヒ)の直筆作品など、韓国文化の歴史を凝縮した貴重な品々です。

夫妻はこのコレクションを将来的に韓国社会に寄贈する意向を明らかにし、文化財の「共有化」を改めて訴えました。


6. 朴大成の人生哲学:「自分より他人のために生きる」

番組のラストで、ソ・ジャンフンが「どんな気持ちで生きていますか?」と問うと、朴大成は穏やかにこう答えました。

「自分よりも他人のために生きること。それが私の生涯のテーマです。」

80歳を超えても毎日筆を取り、「筆を持ったまま死ねるなら幸せ」と語る朴大成。彼の言葉と行動は、芸術が社会を癒やす力を静かに証明していました。


7. BTS RMとの“芸術のつながり”

RMは世界的ポップスターでありながら、韓国の伝統芸術を愛し、若手世代にアートへの興味を広げた功労者でもあります。朴大成の展示を訪問した際、RMは「作品の前で息を呑んだ」とコメントしており、SNSでその写真を共有するたびに美術館の来場者数が急増しました。

RMのこうした行動は、単なる趣味を超えて“文化の橋渡し”として社会的意味を持ち、K-POPとK-ARTの融合を象徴する事例となっています。


8. 芸術と寄贈の未来へ

朴大成と鄭美蓮の生き方は、韓国のみならず世界のアーティストたちにとって芸術の本質を思い出させるメッセージとなりました。お金よりも価値を、名声よりも共有を選んだ二人の姿は、「真の富とは何か」を問い直します。

RMが敬意を示した理由も明確です。それは「美しさ」よりも「生き方」に心を動かされたから。芸術と誠実さを両立させるこの姿勢こそ、BTSの哲学と深く重なります。


Fact Check(一次報道ソース)

  • 参照元:OSEN『BTS RM, ‘최애 화가’ 박대성 수십억 작품 구매 인증 후 난리났다』https://www.osen.co.kr/article/G1112682005

続報を逃さないようブックマークを! 次回はRMが訪れた韓国美術館特集をお届け予定です。

著者プロフィール:
K-POP JOURNAL編集部/アート&カルチャー担当。K-POPと韓国美術の交差点を専門に取材・分析。

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